地上波「ポセイドン 史上最悪の大転覆」@テレビ朝日(10/15)

★1972年に大ヒットした「ポセイドン・アドベンチャー」(豪華巨大客船の転覆サバイバル映画)を受け、「2」も作られたが、テレビムービーなども、リメイクも作られた。2006年に「トロイ」や「エアフォースワン」の監督ウォルフガング・ペーターゼンがリメイクして話題になった。のに便乗してテレ朝が放送。そのリメイク版かと思ったら、全然違う作品だった。これはテレビムービー版なのだが、実はテレビムービー版も二つあり、2001年に作られたのはジョン・カサー監督作品の「ポセイドン」で、これは原題は「DANGER BENEATH THE SEA」といって実は「ポ」の字もない。ジョン・カサーは「24」などを撮った人。でもってこの日放送になった「ポセイドン 史上最悪の大転覆」は2005年の作品で原題は「THE POSEIDON ADVENTURE」。ちゃんと「ポセイドンアドベンチャー」のリメイクとして作られているのだが、内容がかなり違うためか、あえて2006年の「ポセイドン」に便乗して前述のタイトルにしている・・・もろ便乗じゃん!

ちなみに監督はジョン・パッチといい、ずっと役者やってた人で、これといった監督作品はない。客船転覆の原因を今に合わせて「テロ」による爆発としていて、安易。脚本も安直だし、意味のないシーンを長々とやってたりして・・・。

見ていて、てっきり話題になったリメイク版「ポセイドン」だと勘違いしてたので、なんてロクでもない映画なんだとびっくりしてた。テレビ版で、聞いたこともない監督のだと思いもしなかったよ。安いCGの連続もびっくり。まあ、テレビ版だから、映画ほどは金かけられないんだろうね。

テロによる爆発で船が完全に転覆し、上下逆さになってしまった船内。ヘタに動くのはダメだとじっとして助けを待っている大勢を横目に、生き残りをかけて上へと移動する数人。人間ドラマを中心に描くが、安直なホンが鼻につくだけ。とほほ。