「日本の表現力」@国立新美術館

文化庁は、メディア芸術(コンテンツ&サービス)の振興を目的として、1997年より「メディア芸術祭」を開催している。分野は映像、静止画、web、インスタレーション、CM、ミュージックビデオ、短編・長編アニメーション、マンガなど。大きくは「アート」「エンタテインメント」「アニメ」「マンガ」の4部門で毎年大賞を選んでいる。2006年のアニメ大賞は「時をかける少女」、マンガ大賞は「太陽の黙示録」(かわぐちかいじ)。

そのメディア芸術祭が開催10周年を記念し、昨年、「日本のメディア芸術100選」をアンケートで選んだ。4ジャンルで25ずつ。「アート」のベスト3は「太陽の塔」「明和電機ライブ」「魚器シリーズ(明和電機)」、「エンタメ」は「やわらか戦車」「ピタゴラスイッチ」「スーパーマリオブラザーズ」、「アニメ」は「新世紀エヴァンゲリオン」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」、「マンガ」は「スラムダンク」「ジョジョの奇妙な冒険」「ドラゴンボール」。

で、今回、それら100選を中心に展示するイベントが「日本の表現力」だ。メインは100選で選ばれたものを紹介する「日本のメディア芸術1950-2006」だが、日本のコンテンツ産業のルーツを紹介する「表現の源流」と、メディア芸術の未来を紹介する「未来への可能性」の三つで構成されている。「表現の源流」では、ニッポンアニメの元祖として必ず紹介される「鳥獣戯画」やニッポンロボット産業の元祖「からくり人形」なども展示。フィギュアの元祖は「土偶」なんだと! ゲームの元祖は「カルタ&スゴロク」なんだと。北斎漫画や写し絵、のぞきからくりなども。

メイン展示の1950年代からのマンガやゲーム、CMなどは涙なくしては見れない。人によって差はあるだろうが、私は「プラレール」に感動。ガキの頃、やったもんなあ。あと、初代「野球盤」の現物をはじめて見た。モニター多数で、昔のアニメやCMも見れる。スペースインベーダーとも再会した。あ、ゴジラの等身大着ぐるみも置いてあった。

一番の感動は、展示会場(六本木に新しくできた国立新美術館)に入らないので、屋外展示場においてあった「ランドウォーカー」。屋外展示場って言っても、外の駐車場ですけど。おととし、明石家さんまが出てた番組で初めて見て以来、あこがれのマトだったランドウォーカーがそこにあり、人が乗って動いているという・・・。このマシンは、人間搭乗型のロボットだ。榊原機械という小さな会社が作った。ただ乗って動くだけじゃなくて、ゴムボールを発射する銃を装備している。デモンストレーションで人が乗り、歩き回ったあげく、弾を発射したら、みんなが「うぉー!」と歓声をあげていた。で、最後に、人が降りたあと、「触っていいですよ」と担当者が言った。子供を含む約50人ぐらいで見ていたが、最初に近寄って触ったのは私だった。普通の鉄板だった・・・。

この展示会は2月4日まで。今度の日曜までだ。たぶん、日曜にもう一回行く。

日本の表現力
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文化庁メディア芸術祭
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日本のメディア芸術100選
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