6/24(火)「清水宏のお笑いヨットスクール」

下北沢グッドヘブンズ 19:30〜22:00
1000円+1ドリンク

昨年から続いている月一開催の地下芸人異種格闘技戦。主宰の清水宏が人脈で集めた若手のピン芸人・役者が「新ネタ」をやる。2本ずつやる。

大本営八俵(オフィス北野)
・藤田記子(カムカムミニキーナ
おかゆ太郎(石井光三オフィス
松本大卒(チャリT企画)
・原田17才(WAHAHA本舗)
・しゃばぞう(石井光三オフィス
清水宏

「俺は芸人じゃない。通りすがりのただの右翼だ」という右翼芸の大本営八俵さんが毎回すごいというか危ないというか。そこいらのネトウヨがひれ伏すほどの圧力。ばかだ。

今回は、オリジナルネタを各自が一本ずつやった後、清水さんがそれぞれに出したお題に応えて作ったネタをやった。おかゆ太郎さんの「普段はニコ生で毎日しゃべってる引きこもりの俺が、向かいのビルの屋上から飛び降りようとしている女性を見つけ、引き止めるためにわざわざ出てきてやった」というネタが秀逸だった。

清水さんは4本やった。7年ぶりに再開しているというシンバル漫談は、まったくシンバル漫談になってないフリートークだった。昔よりテンポが速くなってるから、シンバルで切れるスキがないんだ。

清水さんは友人に頼まれ、陸前高田に慰問に行ったそうだ。夜中の11時に東京を車で発ち、徹夜で走って早朝に現地に到着。テンション高いまま、「何をやってもいい」というコトバを信じて準備。「なんでもいいんです。教頭先生なんて歌を歌うってぐらいですから」と。なんせ徹夜ですからテンションがマックス。ところが、始まってみると、教頭先生はピアノをひきながら「頑張って生きよう」みたいな感動ソングを涙ながらに歌う。感動が会場をつつむ。そんな中で登場したいつもの「やる気満々」の清水さんが、ひたすら場違いな「オラオラ芸」を披露。恐ろしい体験だったと。確かに想像しただけで背筋が凍るよ。

その他、清水さんが4回登場し、「産めねえのかよ、と心無いヤジをニワトリに飛ばすやつ」とか、「身体で表現する大飯原発、足下ぐらぐら」とか、いつものように無法地帯だった。

次回は7月21日の昼。その後、清水さんはイギリスのスコットランドで開催される「エジンバラ演劇祭」に今年も出演。(写真はエジンバラ・フリンジ公式プログラム)

6/23(月)「duo SUPER LIVE 2014 vol.2」@渋谷 duo Music Exchange

17:30〜22:10 早割2000円、前売2500円、当日3000円(税込+1D別)

16組の地下アイドルによるショーケース。ひとグループは15分。休みなく次々と。アイドルが入れ替わるとファンも交代。ステージを終えたアイドルは会場入口広場で直後に物販&チェキ500円(アイドルと一緒に写真とる)。

出演は・・・知ってるのは二組だけだったので、会場の渋谷duoのHPのスケジュールから・・

BELLRING少女ハート
Chu-Z
CANDY GO! GO!
Honey Squash
平成琴姫
柊木りお
FES☆TIVE
スマイル学園 電音部 UNDER FACE
トーンジュエル研修生
月と太陽
jewel*mariee
イチサキミキ(from超アニメ系微少女ユニット【KiraLyraHeart】
Dear★Doll
DANCEROID

and more…(全16組?=1組15分)

14組しか書いてないよ。

しかし、どんなイベントか知らずに見て、AKBっぽいのとかももクロっぽいのとか乃木坂っぽいのとか、似たもんばっかで退屈した。

が、そんな中でコンセプトがしっかりしてたのはアンダーフェイスとベルリン少女ハートとダンスロイドだな。

アンダーフェイスはユーチューブには3人組と出てるが、今日は二人だった。2002年生まれと2001年生まれだと。
地球の平和を守るため宇宙から来たんだと。テクノっぽい曲で、電飾を使った衣装とか、面白かった。小学生版パフュームだけど、二人だったんで、ちょっと違った感じ。

一番良かったのはベルリン少女ハートってとこ。初めて見た。略してベルハー。黒っぽいセーラー服で、アングラっぽい。歌がヘタだし、動きもたどたどしいけど、そこがまた月蝕歌劇団っぽくて面白かった。客席にダイブしそうだったし、口から血のりとか飛ばしそうだった(やってないけど)。一番人気だったような。

ダンスロイドは順番がベルハーの次で、前のどす黒いイメージを払拭するユーロビート4本立て。ボカロ曲のメグメグ、イアイア、リリリリと続け、最後がアンビシャス。ただただ踊りまくっていた。お客の統制が一番取れてたのが印象的。ベルハーではなかったサイリウム応援。

・メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
・イアイア★ナイトオブデザイア
・Lily Lily Burning Night
・Girls be Ambitious!

ユーチューブでさんざん見ていたダンスロイドだが、実際に見るのは初めてでこれが最後。7月に解散が決まっている。

やっぱりまなこさんのダンスが他の人も含めてダントツだったし、やっこさんの顔の表情だけでご飯食べれるレベルだと確認した。

2014.6.22(日)The 4th Music Live in 旧平櫛田中邸

今日は谷中にある旧平櫛田中邸(ひらくしでんちゅう)っていう他界した彫刻家さんの個人宅のアトリエでクラシックのコンサート見てきた。つうか、何をやるのか知らずに、「旧平櫛田中邸」という場所に惹かれて行ってみた。NPO法人たいとう歴史都市研究会というところが保存してる家。どんだけ?

到着したら民家だった。家の裏が谷中の墓地。開場前の控え室が畳の部屋。そんで、時間になって移動したアトリエは木造。築95年。リフォームしてるけど。メンテしてるのが平櫛田中の母校の東京芸大。今日の出演者も東京芸大の人だった。クラリネット二人とピアノ。アレンジがもろ東京芸大だったなあ。

第一部はショパンラフマニノフメンデルスゾーン。休憩を挟んだ第二部は、滝廉太郎東京芸大出身)からジャズ、エバンゲリオンまで。即興で作曲したり超絶技法を見せたりすると、客(50人ぐらい)がおおおっ!と声に出すのがキモかった。東京芸大なめんなよ。

しかし2300円で生クラシックは贅沢だったなあ。直前まで初音ミクとボカロ曲をヘッドフォンで一時間聞いてたけど、脳内の別腹に染みてったなあ。帰りにまたボカロで洗い流したけど。

平櫛田中
http://www.taireki.com/hirakushi/index.html




「間宮兄弟」@ツタヤDVD(5/14)

★★ 森田芳光監督作品。佐々木蔵之介ドランクドラゴンの塚地が主演(兄弟役)。このダメ兄弟を暖かく描いた。「ダメ」は「ダメ」なのだが、「そういう生き方もありだよね」という視点。どうも、こういう内向きな生き方を肯定できない私は、ちょっと不満。「ダメ人間」の葛藤やプレッシャーなどは描かれていない。親(中島みゆき)も理解ありすぎだと思う。

「ソウルトレイン」@ツタヤDVD(5/15)

★★★★ 同じ「ダメ人間」を描いた作品として、秀逸だと思った。原作は漫画家の石原まこちんが書いた初小説。石原は映画化もされたマンガ「THE三名様」の作者。レンタルビデオ屋でバイトする二人のダメ人間が主人公。掟ポルシェが好演。ダメ人間に対する辛らつな批評性がいい。監督は劇団ポツドール三浦大輔。底辺を生きるダメ人間を描かせたら当代随一じゃないのか。映画的な技巧を排し、二人中心に描いた手法もマンガ的で良かったと。

「ワールドトレードセンター」@ツタヤDVD(5/16)

★★ 9.11同時多発テロの現場が舞台。事件にかけつけた消防団員が主人公。ビル崩壊により閉じ込められた人々。全米から集まる救出舞台。さまざまな人の生き様が描かれる。確かに、「崩壊」が起きてしまうと「動き」がなくなるので、さまざまな人を描くしかないよな。監督はオリバー・ストーン。主演はニコラス・ケイジ。事件を設定としか使ってなくて、背景は全く描かない。ただの「大事故」としか。