「笑の大学」@ツタヤDVD

三谷幸喜の舞台作品の映画化。主演を役所広司稲垣吾郎。監督はフジテレビの星護(所属は共同テレビ)。
舞台のほうはテレビでやってたやつを見た。確か西村雅彦と近藤芳正が出演。緊張感のあるすごい舞台だった(1996年)。映画化されたことに期待したが、キャスティングはどうなんだろうか・・・。

よくできたホンです。そのエッセンスは映画になっても残っていた。ただ、舞台のほうが、二人っきりの出演者による丁々発止のセリフのバトルであるのに対し、映画になるとそのへんの緊張感が伝わらないという前提なのか、エンタメ色を強調している・・・ので、いまいち。伝わらないのは役者のせい、とも思えるが、映画なんで、やっぱ無理なんだろうなあ。だからあんなふうな「普通の喜劇」にしちゃったんだろうなあ。

でも、もうちょっといい役者なら、なんとかなったと思っている。稲垣はほんとうによくがんばっていたけど、情けない部分がまったく出てないので、「それでもがんばる」というのが伝わってこないよ。役所さんも、がっちがちの役人気質が全然弱かったと思う。なので、根本的に芝居が成立してなかったように思う。

それでも、そこそこ楽しい作品に作り上げた星監督はえらい。

AllCinemaOnline
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319351