「復讐者に憐れみを」@ツタヤDVD

2002年の韓国映画。日本公開は2005年。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作品で、「シュリ」ソン・ガンホと「子猫をお願い」のペ・ドゥナ出演。

不治の病の姉を救うべく、ヤミの腎臓取引に手を出すがだまされ、お金を工面するために誘拐を実行。が、姉は自殺し、誘拐した子供は事故で死んでしまう。その子供の父親は犯人に復習を誓う。犯人である主人公はヤミの腎臓ブローカーへ復讐を誓う。復讐の連鎖で、血の海に・・・。そしてみんな死んでしまう。

タイプとしては好きな映画のはずなんだけど、なんかいまいち乗り切れず。「復讐」の動機が弱いんじゃないかと思う。ブローカーにだまされたのが明らかに間抜けだし、誘拐した子供を事故で死なせたのも、間抜けすぎる。また、わが子を誘拐されたあげく殺されたとしても、それだけで犯人を殺そうと思うのはどうなんだろうか、と思ってしまう。確かに殺意は抱くものだが、殺すエネルギーが湧き出るためには、それなりの動機がないと・・・。そういう動機の部分があまり描かれていないので、乗れなかった。

やっぱり、タイプは似てるけど、私はパク・チャヌクよりはキム・ギドクなのだと再認識。

ペ・ドゥナも、それなりにいい芝居してるけど、いまいち萌えない。まだ「子猫〜」のほうがいい芝居だと思った。

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321730