「ほえる犬は噛まない」＠ツタヤＤＶＤ - ほぼ一日一作批評　by　一寸小丸

2000年の韓国映画。日本公開は2003年。ペ・ドゥナの出世作らしいが、どうなんだろうか。監督は「殺人の追憶」のポン・ジュノで、これがメジャーデビュー作品。ペ・ドゥナってＴＶタレントって位置づけだったみたいね。「殺人の追憶」は2003年作品。

「殺人の追憶」が昔の日本映画テイストで、今村昌平っぽい印象。が、この「ほえる犬〜」はペ・ドゥナの魅力爆発のアイドル映画がベースだ。それに加えてブラックなものがてんこ盛り。

しかし、やっぱりペ・ドゥナにはいまいち乗れない私。「リンダリンダリンダ」でペ・ドゥナを抜擢した監督が「ほえる犬〜」を見て決めたとなんかで言ってたので見たのだが、う〜む・・・。「リンダ〜」への興味も半減しちまった。

ペ・ドゥナは決して悪くない。「子猫〜」って映画はペ・ドゥナの存在感だけで持ったと言ってもいいのだから。でも、なんか萌えないなああ。そんなに芝居がうまいとは感じなかったし・・・。

それはそれとして、この映画、脚本は素晴らしい！　特にダメ夫婦の描写は秀逸。センスいいなあ。脚本のクレジットにはポン・ジュノ以下三人の名が。夫婦の会話を書いたのは誰だんでしょうか・・・。

奥さん役の女優さんがうまかったのかもしれないが、やっぱ主人公のうだつのあがらない男を演じたイ・ソンジェが素晴らしかったんだろうなあ。