「ミッシング」@スターチャンネル(スカパー)

2003年製作のアメリカ映画。西部劇。舞台は1885年。監督がロン・ハワードで主演がトミーリージョーンズなので、てっきりアクションものかと思って見た。家族愛を描いた感動名作ものだった。楽しめず。

19世紀末、母子で平和に暮らす。時はインディアンと騎兵隊とが戦う時代。二人娘のうちの長女がインディアンにさらわれた。売り飛ばす目的。母親の実の父とたまたま再開してたとき。その父親はインディアンに詳しい。不仲な父娘だが、さらわれた子供を救うため、協力して追う。次女も連れて三人の長旅。困難の数々と出会いながらも、命がけの救出劇。

次女が当然のように足手まとい。母親も途中までは役立たず。いよいよというとこで、昔の知り合いと出会い、母娘を置いて救出に向かう。最初からそうすりゃいいのに。でもって、金で解決するという予想がはずれ、殺されかける。甘すぎる、というか、インディアンの素性に詳しくねえじゃん。

最後は無理矢理としか思えないが、次女も母親も大活躍して、悪のインディアンをやっつけて大成功。それってどうなのよ。

地味に「家族愛」を描きたかったんだと思う。それはそれで理解できる。娯楽大作じゃないし、インディアンを気持ち悪く描いているというのも、人種差別丸出しで、動員的にはマイナスになることは前提として作ったんだろう。まあ、承知で作ったとしても、白人=正義の味方、的な偏見がすぎるよな。アメリカ人ってのは、先住民を皆殺しにしてしまった反省って、もっとあると思ってたんだけどなあ。もともとそこにいた人たちを、勝手にヨーロッパを出てアメリカに上陸し、開拓だとかのぼせたことを唱えて殺しまくったわけだ。ほんの100年ぐらいで何千万人も殺した。ひどい話なわけだけど、当然反省してんのかと思ったが。

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