「CODE46」@DVD(ツタヤ)

ツタヤのミニシアター系のとこにあった。ジャケットからブレードランナーっぽいテイウトを感じて借りた。SFらしいことだけはわかった。

実際に見たら、確かにSF(かなりの未来)だし、映像的にブレードランナーを意識して作られていることは明らかだったけど、全然違っていた。

ラブストーリーでした。普通に男と女が出会って、定められた運命に従って別れるおはなし。

運命の設定として、赤の他人であっても遺伝子が同じか似ている(50%以上)場合はセックス禁止、というのがあるのだった。全くの無関係の男女なのだが、遺伝的には50%同じという不運。お互いの母親は他人だったんだけど、実はクローンで同じ遺伝子だったという・・・。つまり父親が結婚した相手が12人のクローンのうちの二人だったのだ。そりゃ残念ね。

とかいう設定はどうでも良くて、とにかく、そういう話はいくらでもある。親の宗教が違ったり、国籍が違ったり、敵同士だったりで、結ばれることが拒絶されることは多々ある。そういったたぐいの物語。

設定として面白いのは、もう一つ別のやつ。遠い未来、都市は完全に隔絶して、砂漠化した中に孤立して存続しているという。中に入るためには許可が必要であり、裕福な「勝ち組」だけが入れる。周囲には、問題を抱えた群集が、なんの規制もなしに、別の社会を築いているという・・・。都市住民は強度に管理された中で、平和に暮らしている。そんなポジションの主人公ティム・ロビンスが、偽の通行許可証を作っているマリアと出会い恋に落ちる。めちゃめちゃ無理がある。恋に落ちないだろ。

・マリアの夢が重要なメタファーなのだが、その結末が語られない。
・セックスシーンはあるのだが、絶対に乳房が映らない。

この二つの意味が重要だと思うのだが・・・わからん。

なんにしても、ラブストーリーとしてはよくできていたと思うし、低予算でうまくSFを撮ったと感心させられるけど、いろいろ中途半端な気がした。浅はかなほれ方が納得いかんぜ。

allcinemaonline
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320085