「恋の門」@DVD(ツタヤ)

大人計画松尾スズキが脚本・監督を。初監督作品だ。原作は羽生生純の漫画。キャスト・スタッフとも、豪華豪華な松尾人脈。面白いぞ。

純愛バトルをベースに、漫画家とコスプレイヤーのディープにして破天荒な等身大リアルが描かれる。細かいネタに笑ってしまう。かなり、松尾ワールドを再現している。

いろいろとインパクトの強いシーンが続くが、やっぱ登場人物のヒキョーさが最大だろうなあ。個人的に一番インパクトがあったのは江本純子だな。毛皮族の舞台を見てない私なので、江本純子を良くしらないので、突然現れた信者役の女優にびっくりしたが、次の瞬間、こいつはきっと噂のエモジュンなのだろうと勝手に解釈してしまった。

あと、キヨシローが歌うミュージカルシーンでの踊りの振付が素晴らしかった。大人計画系だから、八反田リコなのかとも思ったが、それにしては素晴らしいなあ、と思ってみてた。クレジットを見て康本雅子と知り納得。この人ってアレだよね、コンテンポラリーダンス系のひと。見たことないけど、これだけのクオリティなら見なければ、と思ってしまった。

2004年公開。ベネチア映画祭招待。「イケニエの人」の公演直前で忙しいさなか、ベネチアまで行ってしまった松尾スズキ。おかげでホンが遅れたとか。2004年現在の日本のポップカルチャーを記録した点こそを評価したい。そういう映画って、あまりないもんなあ。

CinemaTopicsOnline
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