小劇場評判変遷
青土社のユリイカ7月号と、ぴあの「シアターワンダーランド」より
いまいち小劇場は低迷しているように感じる。確かに面白い劇団は登場している。いまも評判になっている劇団はある。チェックしたいと思わせる。けど、過去に評判になった劇団ほと、画期的なんだろうか。2000年以降の劇団って、評判にはなるけど、他のメディアにも影響を与えるぐらいのパワーがないように感じる。かつての劇団は、他分野のクリエーターにも大きな影響を与えた。いわゆる小劇場ブームと言われた90年代初期まで。健康・大人計画あたりまで。演劇が、映画や文学やCMやアニメやお笑いにまで影響を与えていた。
( )内は劇団結成年
■紀元前
文学座(1937)、俳優座(1944)、民芸(1950)、四季(1953)、青年座(1954)
■60年代(小劇場運動の芽生え) =第一世代
状況劇場(1962)、天井桟敷(1967)、早稲田小劇場(1966)、転形劇場(1968)、東京キッドブラザーズ(1968)、蜷川幸雄
■70年代(小劇場ブームのはじまり)=第二世代
つかこうへい事務所(1974)、東京ヴォードヴィルショー(1973)、東京乾電池(1976)
■80年前後(小劇場ブーム)=第三世代
夢の遊眠社(1976)、そとばこまち(1976)、スーパーエキセントリックシアター(1979)、3○○(1980)、北村想
■80年代(ブーム第二世代=状況劇場やつかこうへいの影響下)
第三舞台(1980)、第三エロチカ(1980)、新感線(1980)、ブリキの自発団(1981)、WAHAHA本舗(1984)
■80年代後期(ブーム後半=衰え)
ショーマ(1982)、自転車キンクリート(1982)、少年王者舘(1985)、山の手事情社(1984)、遊◎機械/全自動シアター(1983)、善人会議(1982)、MOP(1984)、キャラメルボックス(1985)
■90年代(ブーム最終世代)
健康(1985)、カクスコ(1987)、大人計画(1988)、東京サンシャインボーイズ(1983)、青年団(1982)、宮沢章夫、岩松了
■90年代後半(新たな世代)
双数姉妹(1990)、カムカムミニキーナ(1990)、発砲・B・ZIN(1992)、サモ・アリナンズ(1992)
■2000年代(低迷期)低迷期と言っていいもんかどうか・・・
動物電気(1993)、げんこつ団、猫ニャー(1994)、ロリータ男爵(1995)、ベターポーヅ、OJO(オッホ)、拙者ムニエル、ハイレグ・ジーザス、ゴキブリコンビナート
■現在(続く低迷期)続いていると言っていいもんかどうか・・・