「ウェブ進化論」梅田望夫(ちくま新書)

Web2.0を解説した本として話題のもの。サブタイトルは「本当の変化はこれから始まる」と。メインは、グーグル、ロングテール理論、オープンソース、マス・コラボレーション(ウィキペディア)などの第二世代のネットサービスの解説だ。Web1.0がリアルワールドをネット上に築くものであったとするなら(B2C ECとか掲示板とかホームページとか)、Web2.0は全く新しい概念のネット社会、ネットコミュニケーションだ。著者があっちこっちのビジネスセミナーで伝えようとするが、会社のえらい人には全く通じていないのがおかしい。そうこうしているうちに、mixiはてななどの新しい仕組みが登場している。

しかし、グーグルやアマゾンの新しさを説明するのは難しい。ウィキペディアのすごさのほうが理解しやすい。

まあ、後世へのインパクトはもちろんグーグルなんだけどね。ただ、グーグルがカバーできないような事態も起きてるので、今後どうなるかわからん。YouTubeとか関心空間とか、ああゆうのははるかにやばいし。