山本直樹「ビリーバーズI」@小学館(1/15)

エロマンガの巨匠と呼ばれる山本直樹ビックコミックスピリッツに1999年に連載していた作品。第二巻まである。ちなみに山本直樹松尾スズキ原作の漫画「破戒」を描いていたので知った。それまで知らなかったし、その後調べてエロマンガの人だと知った。で、かなり代表作と言われているらしいコレを買ってきたのだった。

エロマンガだと思って読み始めたんだけど、なかなかエロが出てこない。それどころか、とんでもなく社会的な事象を描いていて、びっくりびっくりびっくり。すごいです。

舞台は無人島。新興宗教に属する3人の男女(男二人、女一人)が共同生活を営む。宗教上の修行をしながら、物欲を廃し、本部から送られてくる少ない食料品を頼りに生活している。倉庫があるので、たぶん武器とかを守っているのか・・・。

とにかく、教祖の教えを守り、メールで送られてくる指示に従って生活している。三人はすべてをさらけ出し、見た夢や考えたことをすべて正直に話す約束。秘密は持たない約束。徹底した禁欲。が、食料が尽きたり、闖入者が現れたりで、さまざまなトラブルがあり、節制した生活にひずみが生じてしまう。そのうち、禁欲にも限界が現れたのか、エロを夢想したり、身体的な接触に過剰反応したりで、だんだん関係が壊れていく。第一巻の終わりでは、直前で二人が関係してしまったことを問い詰め、のっぴきならない状況に追い詰められてしまう。続巻を探さないと!

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