「恋文日和」@TBSテレビ(1/5 25時25分)

2004年末公開のオムニバス映画。「恋文」すなわちラブレターをテーマにした三本の短編と、間をつなぐ一編の4話を4人の監督で。原作は別フレでの連載が多い少女漫画のジョージ朝倉の同名漫画。三話がジョージ朝倉ので、つなぎのはオリジナルらしい。

とにかく三話のクオリティが高い。つなぎのは異質すぎる。あそこまでジョージ朝倉テイストを逸脱しては、「恋文日和」でやる意味が弱まる。

三話とも面白く、よくできてる。「恋文」テーマで、なんといっても「設定」がいい。プロットが素晴らしいのだ。なので、たぶんジョージ朝倉の手柄だと思うが、どうだろうか。原作を読むしかないだろうなあ。

第一話は大森美香が監督。「カバチタレ」や「不機嫌なジーン」は「風のハルカ」や映画「インストール」などで大活躍の脚本家。ほとんど芝居のできない役者を使い、センスのいいセリフをしゃべらせている。けど、やっぱホンも演出もあまり目立たない。役者も、第一話は村川絵梨なんだけど、ほとんど何もやってないに等しい。

つなぎの話は、できは良くなかったんだけど、役者が他のやつとは違い、ちゃんと大倉孝二中越典子がいい芝居してた。中越は悪くなかったんだけど・・・惜しい。エンディングで、目の前の大倉さんに手紙を渡せたのに、思わずポストに投函してしまい、「渡せばいいのに」と指摘されたときに、「あ、確かにそれはそうだ。でも、やっぱ恥ずかしいよ」というような芝居が要求されてるのに、できてなかった。ざんねん。この芝居のできで、「ちくしょー、このやろー、かわいいぜ」となって、終わった後の展開が予想できたはずだったのに・・・。惜しい。

あと、二話目とか、どう考えても、エッチなシーンがあってしかるべきだと思うんだけど、よけて通ってるように感じたのだが・・・。「恋文」だし、やっぱ「純愛」でまとめるしかないのか。原作ではどうだったのかなあ。絵を見ると、エッチがあって当然のようなエロい絵なんだが・・・。

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