「モーターサイクル・ダイアリーズ」@ツタヤDVD

感想文がたまりにたまった16本の映画の中で、一番良かったかもしれない。キューバ革命の戦士、チェ・ゲバラの若き日の放浪を描いた作品。その後革命家になったわけだが、ハタチ過ぎの若き日、友人とバイクに二人乗りでまたがり、南米縦断の旅をした。時は1952年。スタートはアルゼンチンのブエノスアイレスゲバラはまだ医学生で喘息持ちの虚弱体質。正義感は強かったみたいで、さまざまな困難と闘いながら・・・。

実際に存在したゲバラの日記が原作らしい。つくりがとても丁寧で、ゲバラのへなちょこぶりがよくわかる。そして、彼が感じる社会に対する憤りもちゃんと伝わる。「世の中おかしいぞ」とか、「自分はあまりにも無力だ」とかが、あえて描かずとも、ちゃんと伝わるつくりになってるのだった。素晴らしい。

思わず、「私も大人になったら、世の中の役に立ちたい」とか思ってしまった。が、すでにいい年なので手遅れなのだった。あはははは。

2004年日本公開。

allcinemaonline
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320083