「チルソクの夏」@DVD(ツタヤ)
2003年公開の佐々部清監督作品。主演の四人娘が水谷妃里、上野樹里、桂亜沙美、三村恭代。
舞台は1977年。ノスタルジーがテーマの作品。携帯もメールもなかったあの頃の、日本と韓国の高校生の恋人同士。淡い恋心を、複雑な日韓関係をベースに描く。高校生同士の友情も。主演の四人は現役の高校生だとか。「スウィングガールズ」の上野樹里がここでも存在感。
ひたすら懐かしいっす。「懐かしい」「ノスタルジー」がテーマで作っている映画なので、純粋に懐かしがっていいわけだ。1977年といえば、個人的にもストライク(ど真ん中)な年代。使われている楽曲が素晴らしい。つっても、これこそその当時に学生をやってた年代にしか通用しないとも思う。選曲が見事。「あんたのバラード」「横須賀ストーリー」「カルメン'77」「なごり雪」・・・心にしみるよ。
当時の女子高生四人組つったら、あんなもんだよな。純粋だった。上野樹里のマセぶりもいい。でも、懐かしがってる場合かよ、という思いがある今日この頃。いい映画なので文句ないけど、なんか、やっぱり最近のヒネたガキを見たいという思いがつのる。「リンダリンダリンダ」の四人組はどうだろう。「スウィングガールズ」も現代の四人組だったが、山形の田舎の高校生で、純朴だったもんなあ。韓国映画の「子猫をお願い」(ペ・ドゥナ主演)も四人組だったけど、日本の現代から見ると懐かしい感じだった。今どきの殺伐としたガキが見たいよ。
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