「44ミニッツ」@スターチャンネル(スカパー)

1997年にロサンゼルスで実際に起きた銀行強盗事件を、当事者へのインタビューと再現フィルムの形で作品化。当事者といっても、俳優さんが演じているわけだけど。

とりあえず、すごい事件だったというわけだ。犯人は完全武装の二人組。AK47という強力なマシンガンを撃ちまくる犯人。おまけに強力な防弾チョッキを着ていて、警察側のしょぼいピストルの弾が効かない。犯人は、ほとんど無計画なバカにしか思えないが、恐ろしい悪魔のようなやつとして描かれる。不死身の悪魔だ。ロス市警側が次々と倒れる。タマが当たっても平気な犯人だと気づいても、同じことを繰り返している警察。よってたかって二人をねらっているのに、防弾のきかない頭に当てることができないロス市警。なんか、大変な事件というより、まぬけな事件のような・・・。

強力の犯人に対し、微力な警察側が、勇気を持って、逃げずに頑張って勝利を得た、という賛歌。ロス市警やSWATを礼賛する映画だった。アメリカらしい。対応が後手だし、なんの準備もなかったのか、と驚かされる。とても褒められないだろうに。

苦笑してしまった。