「ゴシカ」@スターチャンネル(スカパー)

ハル・ベリー主演のサスペンス・ホラー。公開時にさんざんCMを流してた。予告編だけ見ると、かなり怖そうだが、アメリカのホラーは怖くないからなああ。「リング」とか「ジュオン」のブームに乗った作品かと思ったのだが、どうかしら。2004年日本公開。

4年前に死んだ少女の幽霊が主演のハル・ベリーに取り付く。しかし、「なぜ」なのかがハル・ベリーにはわからない。この主人公は、犯罪心理学者で、夫が監督する刑務所の精神病棟で働いている。年老いたデブのおやじ(というよりおじいさん)の奥さんが若いハル・ベリーであることに違和感。このジジイが実は少女趣味だったという・・・。

幽霊というか、少女の幻覚を見たとたん、記憶を失う。で、三日後ぐらいに記憶が戻ったら、夫殺しの犯人として、その刑務所の精神病棟に収容されていた。なにがどうなっているのか、と動揺して気が狂うハル・ベリー。顔が怖い。何が怖いって、あんたの顔が一番怖い。

そりゃ確かに幽霊にとりつかれたら動揺するだろうが、落ち着いて分析すれば、周りもわかってくれるだろうに、と思わずにはいられない。刑事とか新聞記者とか弁護士とかは相手にしないかもしれないけど、落ち着いて話せば、同僚の心理学者らは興味を持ってくれるはずだろうに。研究の対象としてもね。だが、ハル・ベリーは興奮しまくるし、周りはまったく理解してくれない。ひとりぼっちになる。と、Not Aloneの文字が・・・。

最終的には、かなりのナゾが解ける。幽霊にとりつかれたんだから、なんでもありだ。そして、すべてが解決して、平和が訪れるという・・・。ただ、ハル・ベリーは死者の声が聞こえるという・・そりゃ犯罪心理学者としては、最強じゃないのか。

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