「男たちの大和/YAMATO」@地上波放送(4/12)

★ 戦艦大和に関わる人々の姿を描いた。大和における壮絶なる戦いをリアルに描いている。が、2007年に生きる人間としては、戦争中の熱いコトバのひとつひとつが全部気が狂っているように思えてならない。この映画を作っている人は、感動的なセリフだと思っているんだろうか・・・。まあ、こういうのを好きな人がいても問題ないので、否定しないけどね。

「あらしのよるに」@地上波放送(4/13)

★ ミスキャストかもね。なんか、原作の絵本だかはとても良かったらしいが、何も知らずに見たので、なんと安直な設定なのかとびっくりした。声優も、成宮とシドウってのはどうなの? この二人とも好きな役者なんだけど、人のいいヒツジとオオカミ役ってのは・・・。あと、セリフで「なんとかでやんす」ってのは・・・。

「グエムル〜漢江の怪物〜」@ツタヤDVD(4/14)

★★★ いろんな賞を獲った韓国エンタメ映画。こんなに笑いどころ満載だとは知らなかった。かなり爆笑させられた。エンタメとしてよくできている。ただ、話がシンプルだし、かなりご都合主義だと。まあ、わかりやすい話でご都合主義なのはエンタメの王道ではあるからいいんだけど。監督がポン・ジュノだし、主演がソン・ガンホなんで、複雑なのを期待してしまった。ペ・ドゥナも出てたし。突然怪獣が現れたときの群集の反応とか、とてもリアルでうまい。いろんなとこがうまいとは思った。

「ホテル・ルワンダ」@ツタヤDVD(4/15)

★★ ルワンダ虐殺を背景に、ひとりのホテルマンの右往左往が描かれる。1994年に実際に起きた事件。100日間に100万人が殺された。そんな中、ひとりのホテルマンが1200人の命を救った。しかし、「救った」事実よりも、殺す側とか、欧米側とかの歪みが印象的。この映画はただのヒーロー誕生とか、英雄ものとは違うのだろう。その意味で、ルワンダ虐殺をもうちょっと見たかった気がする。「商業映画」としては難しいのだろうか・・。

「ナイロビの蜂」@ツタヤDVD(4/18)

★★ アフリカを舞台に書かれた小説が原作。エイズで苦しむナイロビで行われている無料のエイズ検査。しかし、それは巨大製薬会社により新薬の生体実験だった。その悪に気づき告発しようとした妻が殺された。夫は、そのナゾを追い、そして・・・。スケールがでかい。ありがちなSFサスペンスもの、とも言えるが、アフリカで新薬実験っつうのは、空想とも言えない。そして、告発しようとするものを暗殺しようとするのも。そういう歪みが丁寧に描かれている。よくできているとは思うが、サスペンスの部分にリアリティがなかったなあ。2時間ドラマみたいだった。